2020年に引き続き2021年グリーンシーズンも愛知県の茶臼山高原にマウンテンバイクコースをデザインいたしました。
スノーシーズンはスキー場、グリーンシーズンには観光リフトを営業する茶臼山高原(天龍奥三河国定公園)には、とても沢山の来園客が訪れます。
そんなゲレンデに、マウンテンバイクパークの制作をチームで取り組んでいます。
今シーズンはゲレンデ内に重機で造形したマウンテンバイクコースをつくりました。
この場所にマウンテンバイクコースをデザインする上で、適切なコンセプトを決めさせていただきました。利用者にとって安全性を重視したコース設計を前提に、レンタルでマウンテンバイクを体験した方がMTBファンになっていただけるような空間を目指してコースをつくりました。
コース造りの記録
2021年6月15日(火曜日)から7月24日(土曜日)までの期間内の25作業日で、スキー場のゲレンデ内に合計748mのマウンテンバイクコースを造形いたしました。
観光地アクティビティ用のマウンテンバイクコースとして
茶臼山高原へ観光で訪れた方を対象にレンタルでマウンテンバイクを初めて体験する方(操作技術の初級レベル)でも座ったままの走行(難易度設定/安全度)が成立するように観光地アクティビティ用のマウンテンバイクコースとしてデザインいたしました。
自転車に乗れる方(座ってペダルを漕げて曲がれて止まれる方)であれば、レンタルのマウンテンバイクで本格的なマウンテンバイクライディングが無理なく体験できる構造をデザインいたしました。
ゲレンデそのものを活かした颯爽区間
一定条件をクリアしたゲレンデはそのものがコースとして活かせます。幅が広く凸凹が少ない緩やかな斜面は自由に乗れて気持ちがいい。マウンテンバイクコースとしては一番のご馳走になります。まずは味わって欲しい区間。
マウンテンバイクライディングの基本操作を味わえるコースデザイン
今回のコースはライディングの基本操作を楽しんでいただける構成になります。
マウンテンバイクライディングの基本操作には、自転車の基本操作である「走る・曲がる・止まる」に、「上る・下る」の楽しさが加わります。
コースは左右上下と変化に富んでいて、路面の形状はマウンテンバイクの醍醐味であるバイクの操作感をより楽しいものへと変えてくれるようにデザインしました。
ライダーによる操作を楽しんでもらう、マウンテンバイクらしいオフロードサイクリング体験。ブレーキングやターン、マウンテンバイクライディングを楽しく体験してマウンテンバイクライダーの仲間入り。MTBファンへの入口になってくれたらうれしいですね。
マウンテンバイクの魅力は登り坂にもあります。MTBの変速機を瞬時にシフトチェンジして軽いギア比で走破していきます。操作技術の「登坂力」を楽しんでいただけるコース。
うまく走れなくても、失速して止まるようにしてある区間はチャレンジが安全設計なので、何度でもトライして楽しむことができます。
などなど、いろんな要素を組み合わせてみました。
マウンテンバイクが初めての方でも無理なく楽しめる仕組み
コースには切れ目(「入口」と「出口」)が沢山あります。疲れたらすぐに出口から出て簡単に休憩ができるようにしました。
休憩を挟めば体力は回復します。体力が回復すればマウンテンバイクを操る操作感が思い通りに行きます。マウンテンバイクを楽しむコツは休憩を楽しむことになりますかね。
休憩中、目の前に広がる景色が茶臼山になります。
茶臼山高原マウンテンバイクパーク2021のご案内
アクセス
茶臼山高原/一般財団法人茶臼山高原協会
〒449-0405
愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185