2021年10月21日(木曜日)に「乗鞍高原パブリックトレイル試走会」でトレイルライドをしてきました。
今回のイベント概要は下記の通り。
日本の 国立公園初!
パブリックトレイル試走会 @ 乗鞍高原 10月20日(水) 21日(木) 22日(金)のりくらコミュニティマウンテンバクトレイル(NCMT: Norikura Community Mountain bike Trails)は日本の国立公園初となるマウンテンバイクが利用可能なパブリックトレイルです。 のりくら観光協会が地権者の方々や各行政機関と調整を行い、ルール等を制定した総距離 14.5kmのトレイルの試乗会を開催します。
<対象>
NCMTの趣旨に賛同いただけるマウンテンバイク関連のショップ(スタッフさん及び常連さん)メーカー、マスコミ、ライダー、ガイドツアー関係者等でマウンテンバイクでのトレイルライドの経験が十分にある方。 (標高1400m~1800mに広がるトレイルを自走でアクセスしてライドできる方) *期間中はガイドツアーは “基本的には” 催行しませんのでご注意ください。<トレイル整備協力金>
ご参加の際はトレイル整備協力金:¥2,000/1日 (オンライン決済を準備中)にご協力ください。<スケジュール>(3日間とも同じ)
09:00 プレゼンテーション@ノーススター旧館
09:30~ライド受付@乗鞍BASE or Gift Norikura 受付後、リストバンドを受け取り、各自ライド(基本自走ですが、指定駐車場を利用しての自家用車でのシャトルは可能です。)
15:30 フィードバックタイム@ノーススター旧館<主催:のりくら観光協会トレイルプロジェクト>
のりくら観光協会企画宣伝部 部長/株式会社ノーススター 代表 山口 謙
令和2年度(補正予算)環境省 国立・国定公園への誘客の推進事業費及び 国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業費
という感じで、今回の日程は業界関係者向けなクローズドでの試走会でしたが、その後一般向け試走会が開催されたようです。
きっかけは友達からのお誘い。「21日、22日で私は参加しようと思ってます。よかったらエンジョイしませんか。」と、一通のEメールが届きまして、23日と24日が新潟の予定だったので、その道中に寄れると思ったので、行くことに。
お誘いをしてくれたのは、九州は福岡在住の今回飛行機で飛んで来た磯島朋子さん、東京はトレイルストアの宴会部長を勤める青森市出身のMTBレジェンド古くからのライダー。
東京のトレイルストアとの関係が不思議ながら、なぜか我が家にこの写真がある、いつの時代か不明だが年代はわかる写真がつい最近偶然にも発掘されたのでここに掲載を決意。赤い矢印の先が磯島朋子さん、今回の通称は「トモゾー」と誠に勝手ながら命名させていただきました。
ということで、移動の旅は乗鞍高原に向かう。移動日は太陽の下を走ることにしているので、「さてと、乗鞍高原ってどこ?」とGoogleマップを見ると、遠くの方にあるところ(という印象)。心の準備を整え、前日に移動することにした。ドライブを嗜み、道の駅で五平餅を楽しむ。その後、ぐるっと松本市で宿泊。明日に備える。
当日早朝会場へ向かう。試走会、まずは、朝のプレゼンテーションから始まる。いろいろな業界人さん達が参加されておりました。
<NCMTへの想い>
標高2000mから1000mの乗鞍高原には昔からのトレイル(山道)が無数に存在します。それら はかつて山菜採りやキノコ採り、牧畜や木材生産といった地域の暮らしの為に利用されていましたが、時代の流れと生活スタイルの変化により利用されなくなると、草木に覆われて忘れ去られる存在でした。乗鞍高原の緩やかな斜度の地形に広がるそういったトレイルはマウンテンバイクにとっては好条件です。
昨今はスキー場で本格的なコースが整備され、都市近郊にもマウンテンバイクパークが整備されることでひと昔前よりもマウンテンバイクを取り巻く環境は向上しています。各地で様々なトレイル利用の取り組みがなされるようになってきましたが、ノーススターのマウンテンバイクツアーが盛んになってきた2008年頃はトレイルに関する地権者との取り決め等は非常に曖昧な状況でした。
乗鞍高原では2014年にのりくら観光協会内にトレイル研究会を立ち上げ、長年マウンテンバイクガイドツアーを当地で運営してきたノーススターを中心に乗鞍高原内でのマウンテンバイクの利用について研究と検討が続けられてきました。マウンテンバイカーにとって利用しやすく、他の利用者の安全に守れる利用ルールの制定とルートの設定を行いました。加えて地権者、関係機関との調整を行い、日本の国立公園初となるマウンテンバイクで利用可能なパブリックトレイル、のりくらコミュニティマウンテンバイクトレイル(NCMT: Norikura Community Mountain bike Trais)を2021年にオープンすることとなりました。
シンプルに乗鞍高原にはライドするのに楽しいトレイルがあり、それを多くの人に楽しんでもらいたいと思ったのが出発点ですが、ルールを決めて自由に楽しめる公のトレイルをオープンすることで地元の観光振興に繋がる道を模索してきました。また、マウンテンバイクが気軽に楽しめる場所を提供することで少しでもマウンテンバイクの普及に繋がればと考えています。
トレイルの維持管理に関しては欧米の様に様々な費用的な課題が解決できれば、トレイルを無料で開放という形を取りたいところです。しかしながら、現状利用者負担として1日2,000円、年間10,000円のトレイル整備協力金の負担をお願いすることでトレイルの維持管理体制を整えていきたいと思います。もちろん協力してくれる個人や企業のスポンサーも募集します。
乗鞍はすでにヒルクライムの聖地として多くのロードバイカーの方々が来てくれます。そのような方々にマウンテンバイクが利用できることをアピールし、より長く乗鞍高原に滞在してもらったり、観光協会で取り組んでいるワーケーションでの長期滞在スタイルとして、朝にマウンテンでもトレイルでも1本走って、それからワークといった滞在スタイルを提案していきたいと思っています。
今回の試走会では、歩行者優先区間:2.6km MTB/歩行者共有区間:10.9km MTB専用区間: 1.0kmの総距離14.5kmのトレイル(他にガイドツアー専用トレイルも設定)及び、乗鞍BASEに 新設されたパンプトラックを試走していただ来ます。今後の運営のためにフィードバックを頂き、 同時に参加者の方々からの情報発信を行なっていただければと思います。
のりくら観光協会企画宣伝部 部長/株式会社ノーススター 代表 山口 謙
プレゼンの話が聞いているようで聞いていない我が能力だったので、資料を丸ごとコピペで失礼いたします。「NCMTへの想い」ウエブページはこちら
どうやら、トモゾーさんとヤマケンさんは仲良しらしい、その関係性を知らなかったら、どんだけトモゾーさんは権力者なんだ、と思い違いするくらい、根回しかなんか知らんけど、あらゆる手配がなされ済だった。そのおもてなしは裏返し、ただの友達パワーだったのか、MTBでつながる友達の輪に感謝。
トレイル整備協力金2,000円/1日をオンライン決済で支払い、その証明を提示でリストバンドをもらい、トレイルへ向かう。
今回の試走会用に用意されたトレイルマップ。本番用のマップではないので、なおさら、これを読み取るスキルも試走会ならではなのかな。もちろん、トレイルライド初心者のぼくには、さっぱり距離感とか時間の感覚がわからん。改めて「トレイルライド」って、こういうスキル(ライディングテクニック以外のスキル)が必要な遊び方だと思った、朝から。
あのー、誘われてる身って、連れられてくる者って、いろいろなことが頭に入ってこないですよね〜、例えるとすれば、クルマ、運転してると道を覚えるけど、助手席だと道って覚えない。みたいな。今回はそういうスタンス。
ということで、今回のトレイルライドは、現トレイルストア店主、MTB第一世代、MTBアクション系のパイオニア、パンケーキ(ジャンプの名前)に憧れた僕、大先輩の和田肇さんに全てをお任せ、WADAガイドサービス(勝手に命名)に身を委ねちゃいました〜、どうも〜トレイルライド初心者のYANSです。
まずはじめに、肇さんから「ヤナギ〜、登りのぼれる?」と聴取される。即答する。シャトル(クルマで移動)に決まる。そのプランニングをサラッと計算するWADAガイドサービス。ルート選定から時間割、シャトルのルーティーンまで、ここ乗鞍高原のトレイルを熟知している和田肇さんのトレイルライドスキルがそのままガイドサービスの品質となっていることを、その後、知る。
そうか、そういうことか〜、と関心の連続だった。トレイルライドを楽しむということは、こういうことなんだな、ということを沢山学んだ和田肇さんのガイドツアー。トレイルライドが経験豊富でいて乗鞍高原のトレイルを熟知している和田肇さんのアテンドスキルが、ぼくのトレイルライドを楽しくしてくれている。
ところで、本題の試走会のお勤めは忘れて、トレイルライドがたのしい。ガイドツアーって面倒なことを全てガイドさんがやってくれるのでトレイルライドの「ライディング」を手っ取り早く楽しめる。一人だったら面倒なことで一日が潰れるのかもしれないな、と思いながら、でも試走会としてのお勤めはその面倒なことを検証しないといけないことだったのか、と後で思った。後の祭りだけど、個人的にはトレイルライドがここ乗鞍高原のトレイルで楽しめたので、良し。
とにかく、「絶妙」。WADAガイドサービス(勝手に命名だよ)の和田肇さんのアテンドスキル。このアテンドスキルのレベルによって、トレイルライドの品質が全然違うんだろうな。と思ったのは、ゲストにとって心地よいペース。早すぎず遅すぎない時間軸。トレイル(路面)が楽しいとか楽しくないとかなんて関係なく思った。ガイドのアテンドスキルで「楽しい時間」を提供してくれる。
朝のプレゼンで横に座っていた白馬岩岳グループを和田肇さんが誘って一緒にガイドツアーを楽しむ。必然的に白馬岩岳グループも試走会のお勤めがおろそかになっていたに違いないな。その代わり、トレイルライドにおけるガイド存在意義のポテンシャルを共感してたのかもしれない。
シャトル(クルマでの移動)中、「ホリケンさん」と言い間違えた。ホリッチとヤマケンさんが混ざってしまった。どうでもいい情報ですが。
ライディングテクニックのスキルや、トレイル(路面)の難易度に関係なく、その時間が楽しめるWADAガイドサービスによるトレイルライドだった。走り終えた後、感想を聞かれれば「乗鞍高原のパブリックトレイルは楽しかった」という印象だけが残る。
乗鞍高原の中にある「のりくらベース」といういろいろなアクティビティーが楽しめる公園みたいなところの一角にあるパンプトラックもたのしんだ。ここだけでも家族で楽しめるエリアとして乗鞍高原に遊びに来たらぜひどうぞ。白馬岩岳グループのメンバーも「ここ家族にいいわ〜、今度連れてこよう」と言っていた。
そして、その晩はノーススターアルパインロッジに宿泊。「MTB夜の部・リアル白書」で盛り上がったのであった。