2023年10月14日(土)15日(日)新潟県南魚沼市で開催の「第27回八海山麓MTB大会」へ行ってきました。
こちらの大会は、私的にも毎年恒例行事となっております。八海山麓マウンテンバイクパーク(通称「サンロク」)でのデュアルスラロームレースの祭典ですね。
今年は「デュアルスラローム アンリミテッド 〜第27回八海山麓MTB大会〜」というタイトルで、デュアルスラロームレースが2デイズとキッズレース、夜のBBQやトークショーの内容でした。そして、ライディングスクールも実施させていただきました。
以下、ご報告いたします!
今回は、スポーツ観戦気分な新潟ツアースタイルで行ってきました。
いつもはクルマで移動するサンロクまでの道のりですが、今回は視点を変えて、手ぶらなスポーツ観戦気分の旅行として、上越までは鉄道で、上越からはGroovy Guide Tourにお世話になりました。
道中のおたのしみも満喫しました
上越滞在では、アルペンブリックリゾート・妙高池の平マウンテンバイクパークの新コースをたのしんできました。
そんなたのしい移動の旅をしながら、無事目的地のサンロクに到着。
新生サンロクこと、新たな八海山麓マウンテンバイクパーク!
大会会場の八海山麓マウンテンバイクパークは「サンロク」として親しまれていて、その歴史は大会名の回数が表すように古く、そして今もなお継承されたそのスタイル(「サンロクらしさ」)は、サンロクのローカルライダー達の情熱と結晶がこの地にMTBシーンを産み続けている、数少ないMTBフィールドですね。
そんなサンロクには顔があって、ブレない姿勢が、僕は好きです。
そして、今年の春には、その頭でいる代表の五十嵐くんがプロに転身したサンロクでもあります。
五十嵐哲也ISMが描くサンロクの道
サンロクのパークも大会も五十嵐くんが道を描いている。その道は走る人たちのためにつくられている、道をつくることと、道を走ることとは違うのだ。そんなMTBフィールドのまんなかには必ず顔が見える、サンロクには五十嵐哲也がISMる、今年からプロとなってサンロクに看板を掲げた飛躍の年となったサンロクが「デュアルスラローム・アンリミテッド」の大会会場となる。
いつもこの地に僕を呼んでくれるマウンテンバイクライダーの五十嵐哲也がパークをデザインしていて、大会をプロデュースしていて、会場をMCしてくれています。
デュアルスラローム・アンリミテッド
前日の土曜日は、朝から良い天気となって、デュアルスラロームの行列が始まった。参加者のライダーたちは、朝からデュアルスラロームコースを攻略してたのしんでいました。
加速エンジンがうなるサンロクのDS(デュアルスラローム)
ライディングのレベルに関係なくたのしめるマウンテンバイクの遊び場を目指すサンロクの大会には、マウンテンバイクのファンになったライダーたちが、デュアルスラロームのファンとなっていた。
新生サンロクが掲げるコンセプトが現実の世界になっていたサンロクのマウンテンバイクパークシーンが垣間見えました。
かっこいいライディングを「サンロクDSレース」で観戦しました。
前日までの好天が最速の路面を生み、その夜には降るが雨。それは、当日のレースが最高の観戦日和となる、最高にかっこいいライディングの始まりでした。
DAY1・グリップコンディション
DAY1・土曜日、レースインスペクション(試走)で走りが極まっていく。グリップコンディションの極みは、ライディングの限界値を上に押し上げてくれる。最高で最速なDSライディングのかっこいい走りが堪能できました。
走れば走るほど、グリップは極まっていく。その環境にサンロクは存在を意義にさせる、レーサーの価値を高めてくれる。このDSが世界への入り口となる光が差し込んできた、レースという世界がライディングの質を上げてくれる。その姿が観る者をたのしませてくれる。スポーツ観戦のたのしさがわかってきたような気がしました。
DAY2・スリップコンディション
DAY2・日曜日、昨晩の雨は恵の雨となる。観戦の盛り上げ役となって朝靄と傘とレインウエアー、そして焚き火を用意させる自然界の掟。人々は対策に勤しむ、そのプログラミングスキルは朝からフル稼働し、レーサーの脳はカリカリと音を立てる。
スリップコンディションは、さらなる極みを生む。絶好の好物を放つ。レースの勝ち上がり形式はトーナメントでライディングのかっこよさが極まっていく。限界値が下がる中、ライディングスキルを上げていくレーサーの走りは、まんなかを極めまくっていく。
スリップが一見バグに見えるその姿に、コントロールを見る。レーサーが織りなす走りのかっこよさは、ペダルの上だけではない、この現実は、まさにDS。そしてサンロクのありのままの姿。
「残念だが、DSが何かということを誰も説明できない。自分自身で見るしかない」
…みたいな映画作品の中の世界観を観るような、デュアルスラロームレース観戦がたのしめました。
フラットターン教室をしました。
DSライドの始まりはフラットターンから。ということでライディングスクールをしました。
サンロクの名物バームが連なるデュアルスラロームコースの横に特設されたフラットスラロームコースでスクールを実施。
今回は、バームデザインなDSライドの基本となり、あらゆるコーナリングの基本ともなるライディングテクニック、フラットターンの操作技術を身につけるためのスキルアップメソッドをいくつかレッスンしました。
限られた時間の中で沢山の要素をお伝えして脳みそが忙しかったと思います、お疲れ様でした。
トークショーをしました。
大人の事情により(ピー)が多めなトークショーだったような気が…
「残念だが、(ピー)が何かということを誰も説明できない。自分自身で見るしかない」
土曜の夜のBBQ会場にて、『焚き火トークショー【YANSとヒロシとMTBと私】』が行われました。今回のツアーガイド役もかってくれたヒロシ(白倉寛司アルペンブリックMTBPARKプロデューサー)と私(サンロク五十嵐ISM)によって、これからのマウンテンバイクのことやフィールドのことを語り合う内容で進行され、オーディエンス(参加者)の方たちのゲストトークもありトークライドをたのしめました。
記念撮影
今回もたのしい時間を共有できたみなさま。サンロクの大会に集まったマウンテンバイクライダーのみなさま。
参加者のみなさまお疲れ様でした。
みなさまお疲れ様でしたありがとうございましたおせわになりましたたのしかったです。
今回、視点を変え、スポーツ観戦を、普通にたのしめたサンロク。
普通に、マウンテンバイクがたのしめるサンロクというフィールドに、かっこいいライディングが観戦できたDSレースのサンロクという大会。
「盛り上がる」って言葉があるじゃないですか。「盛り上げたい」って思う時って「盛り上がっていない」と錯覚している時に使う言葉だと思うんです、盛り上げようと思って盛り上がることって、それ「盛り上がる」ってことなのかな?って。
視点を変えてみると「盛り上がる」という現実が見えてくるように思いました。
この見え方が、普通に見えるようになった時が、「文化」なのかもしれませんね。
ただ単にブームの時が「盛り上がる」であれば、「フォロワー数がどれだけ」とか「いいね数」とか「MTB販売台数」とかの数字に支配されただけのことを言っているように聞こえます。
もう盛り上がっていて普通に過ごせるサンロクは、この調子でどんどん突き進んでいく。それがMTBの道となる。それをトレースする者が出てくる。このエリアに新潟スタイルが広がり、まんなかに居続けるサンロク。
世界のシングルトラック(MTB文化)は、トレイン(コピペ)している限り追い抜くことができない。だから、自らが生み出すことをサンロクがしている。そのまんなかに五十嵐哲也が今回もマイクを握っていたたのしい大会でした。
継承と創造をありがとう。
スタッフのみなさまお世話になりました。