2023年7月29日(土曜日)、第31回シマノバイカーズフェスティバルの中のウェルカムパーティの中でのデュアルスラロームエキシビジョンレースにお招きいただきまして、参加してまいりました。
第31回シマノバイカーズフェスティバルとは
言わずと知れた、このことですね。
あれから2ヶ月後
リマインドな書類送付のご案内が届く
この度は、ウェルカムパーティでのデュアルスラロームエキシビジョンにご参加いただき誠にありがとうございます。
今大会は4年ぶりに富士見パノラマリゾート様のご厚意により開催しております、ウェルカムパーティを開催できる運びとなりました。その中で、観る競技としてのマウンテンバイクの魅力を発信したく、デュアルスラロームエキシビジョンを開催する運びとなりました。
大会実行委員長
ということで、
こんな企画が運びとなっていた。
MTBブームとなった1990年代、その時代の先頭を牽引され一世を風靡したチーム“ダートブロス”のお二人、塚本岳氏、柳原康弘氏をはじめ合計7名のレジェンドライダーがシマノバイカーズフェスティバルに集結!
芝スラによるトーナメント対決!を7月29日(土)の夜のウェルカムパーティーにて開催します。コースデザインは今回のレジェンドライダーの1人で山梨県北杜市にあるバイシクルパークYBP(Yuta’s Bike Park)代表の栗瀬裕太氏。
エキサイティングな走りを目の前で観戦しよう!
参加決定選手:塚本岳氏・柳原康弘氏・高松健二氏・栗瀬裕太氏・檀拓磨氏・竹本将司氏・他
ということで、
会は動いていた。
MTBの楽しさを次世代へ伝える会
黄色い顔したMTBの楽しさを次世代へ伝える会、それはインターネットを介して指令してくる秘密結社みたいなものかもしれない。
そして、考えました。
我々、そんな会のチーム員は、オンラインミーティングで、話の流れがなかなか掴めない中、はは〜ん、テーマはそのまんま「ミスマッチ」だな、と勘で悟ったのであった。
そんなコンセプトに基づき、ウェルカムパーティにふさわしいウェルカムなシナリオを考えてみました。
デュアルスラロームミスマッチ
つまり、当時を再現すればよいのだ。とはいえ、オールドスクールとかノスタルジックなとか、そんなふうな当時の再現じゃなくって、当時楽しんでいたメカニズムみたいなことの再現をすればウェルカムなはずだ。
そうすれば、昔を知る思い入れのある方だけじゃなく、今の世代にも伝わるのかもしれない。
けして、内輪ノリの悪ふざけか、家族のホームビデオを見せられても、みたいなことにならないようにMTBの楽しさを次世代へ伝えなくてはならないミッションなのである。
懐かしくあり、そうでもない、新しい、そのなにか。
あの時の自分達が感じていた、マウンテンバイクが楽しかった素みたいなことを、今の知恵とかスキルとかで再現してみようではないか。
けして過去を今に押し付けることじゃなく、その再現力によって同じコトを2つの解釈に落とし込めばいい。
昔を知る者への解釈は昔のまま、今の世代には新しい解釈として。
そもそも、楽しさなんてものは、伝えようとして伝えられるものなのか。今の世代だって今が楽しいに決まっている、昔だからMTBが楽しかったわけじゃない。自分が感じて楽しいことしてたら、楽しさは勝手に伝わるだけのことなのか。
あの頃の楽しさにミスマッチを好んでいた、つまり期待を裏切ればいい、良い意味で期待を裏切る意味で、ミスマッチをテーマにしてみよう。
手法に秘策が思いついた。台本を描いた。
みたいな流れで、当日、天候にも恵まれまして、真剣勝負が実行されました。
とかなんとかで、デュアルスラロームレースならでわの緊張感あふれるライドを楽しんできました。
参加選手
戦いに挑むのは、この4人。真剣勝負は、この4人によって、TOYOタイヤ1台分を賭けたバチバチの戦い、そして心理戦、ターン技術、手に汗握る、なんとかかんとか。
4人のためだけに用意された、贅沢なコース。その光景は、静けさの中に、なんとかかんとか。
そんな、なんとかかんとかな、参加選手をミスマッチ的に紹介しますと、
MTB界きってのプ●●●●イの粋な演出
当日、リストにあったはずの竹本将司の姿はなかった。おそらく、ボイコットしたもよう。
しめしめ、残りの4人は抜け駆けに成功したもよう。クックック、レースの駆け引きはすでに始まっていた。
次に問題児はコン●ラがアウト、シマノ的にミスマッチ
放送禁止が若干1名。掲載編集作業に手間のかかる選手だが、ミスディレクションでまんまと会場をトリックの渦に巻きこんだ名悪役。順調に、いい感じで期待を裏切っている。
そして、真面目な子。
悪い先輩達の反面教師で育てられた子でバランスを補う。今回のコースをデザインしたので、そりゃあ、勝って当然というプレッシャーを自らが課している分、自爆が期待の星。準備段階から肉体労働を頑張ってくれた。
マイクで腕をふるう解説力
ダンくんは、今回のためなのか、自らの左腕を折り、右手でマイク役をかって出てくれた。MCワダポリの横で歴史的リアル解説力を発揮。
レーシングサポートサービス
バイクを運んでくれる兄貴は、こっそりと好感度を上げている。
全てを受け入れる、レーシングバイク
現地にトランスポートされた最先端と言っては過言なレーシングバイク、レーサーのいないところで誰かが小細工をしてくれていた。
デュアルスラロームレースは、なんといっても、「全開走行」なのだ。ゼロコンマ1秒は0.1秒であって、1ミリのミスもゆるされなくもないスミに置けないミスマッチなやつ、その気になれば、気分はなんとかかんとか。
どうだ、参ったか、これをどう英訳できるもんならしてみろ、クソ野郎。
そんな海外レースを相手にしてまでもミスマッチな思い出が楽しく蘇る。
真心と丹精込められたバイクは、どんな状態であれ、全てを受け入ることができれば、土俵がレースであれ、楽しく走れることができた。
楽しさに、スペックは、気のせいである。商売的にミスマッチである。
視線で誘導すると、専属的メカニックが入念なチェックを施してくれたので、心置きなく責任を押し付けてレースに挑めた。万が一負ければ、彼らのお陰様です。
そして指令が入る。
開催前から飛び交うタイヤ戦争。それは、情報戦でもある、いかに敵を欺くかは、レースのずっと前から始まっていた。
勝敗の決め手・パワーに打ち勝つタイヤはバースト規格
そして、
あハハハ。全くを持って、ミスマッチがたのしい。
事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。
フリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者)
マウンテンバイクという事実は、どう解釈させるか、それ次第で楽しさは倍増するのかもしれない。我々は解釈させる方を楽しんでいる。そのための受け入れ、そのスキルアップ。全てはMTBが教えてくれた。
選び抜かれた衣装で当時のミスマッチを再現
マウンテンバイクのスラロームシーンは、ハードテールバイクの歴史、なのかもしれませんね。それは1990年代前半のころ、1995年までの歴史、ということになります。
今回の衣装は、それ以降の1997年の、当時の衣装、Cantinaのワークシャツを衣装さんのヤンズさんにご用意いただきました。
なんで、1995年までなのに、1997年の衣装なのか?
まあ、その辺が「ミスマッチ」、の再現なのだ。
とかなんとか、
レーシングジャージからそんなスタイルに移り変わっていったあの頃の節目は、学校で言えば不良が制服をなんとかかんとかな感じ的。
とまあ、マウンテンバイク劇場デュアルスラロームミスマッチ戦のなんとかかんとかは書ききれない。次回はぜひライブ会場へ、お越しください。
当時の空気感を再現してみたライブ会場
メディアで100倍盛っても、写真で栄えさせても、やっぱ、会場でないと味わえないたのしい空気ってあるね。今回はその場に居た方にのみに向けて、全力を出してみました。
ということで、前置きが長くなりましたが、この記事はまーまーフィクションです。お間違えのないようによろしくお願いいたします。
さて、本題ですが、今後のキーマンをご紹介いたします。
シマノバイカーズがもっとたのしくなる期待のコサケン登場。
人事異動的によって、担当となったコサケンがバイカーズをプロデュースしているようなものなので、これからマウンテンバイクはもっとたのしくなると思う。
今のミスマッチが、後のマッチになる。そんなマッチングができる奴、コサケンです。
シマノのコサケン、覚えておいてネ。
つづく。
©︎写真はいろいろな方からご提供いただきました。
©︎海上浩幸