2023年3月25日(土)に、ライディングスクールの「MTB経験者対象・パークを活用してスキルアップをしよう」を実施しました。
会場は、石川県のもくぞうこマウンテンバイクパーク。
MTB経験者を対象に、ライディングテクニックをスキルアップするための、パークを活用して行うスキルアップトレーニング方法をレッスンしました。
パークの「通常利用」と「活用利用」を使い分けるスキル
パークは、利用者の考え方を変えることで、スキルアップがトレーニングできる場と早変わりします。もちろん、通常通り、ただ遊んでいるだけでもMTBが上達できる場でもあります。
パークに遊び慣れた経験者にとっての「通常利用」は、その中に留まる限り利用価値が薄れていく一方だと思います。つまり、時間の経過と共に飽きちゃう。という基本原理が働きます。
なので、もう一つの考え方として「活用利用」を学んでいただきました。
それら利用方法を使い分けるスキルを身につけることで、パークの利用価値の幅も広がります。
通常は、「通常利用」が利用方法の基本だと思います。パークをデザインする時のコンセプトはこちらになります。
例えば、小学校のグラウンドを借りて社会人野球の練習をする。みたいなことがある地域では、「活用利用」の方だと思います。
「遊び場」と「トレーニング場」を変換するスキル
パークは、一般利用客にとっては、体験の場や遊び場ですが、MTB経験者にとっては、トレーニングの場として機能させることができます。
もちろん、経験者にとっても遊びの場に変わりないので、トレーニングの成果をそのままたのしめる場でもあります。
本来は、どちらも分け隔てのないことですが、遊びの中でトレーニング効果を満たすことが自然とできている「乗りこなしている(使いこなしている)ライダー」がやっている上達の秘訣みたいなことを、あえて形式立てて、学んでいただきました。
気持ちの切り替え一つで「遊び場」と「トレーニング場」を変換できるスキルを身につけることで、パークを気分一つで使い分けることができます。
仲間とわいわいしたい時は遊び場、一人で黙々としたい時はトレーニング場。その切り替えが思い通りできれば、末長くパークでMTBがたのしめると思います。
「遊び場」と「トレーニング場」、パークの機能イメージ
「パークでのMTB」を例えるとするならば、筋トレしたい時の「トレーニングジムのマシン」とします。
あのマシンをおもちゃにしてジムで遊んでたのしんでいる人は居ないとは思います。
でも、それを見るのが初めての頃、マシン(バイク)の構造に興味津々で積み木で遊ぶかのようにガチャガチャと動かしているだけのことでたのしい状態でもあります。
まぁ、すぐにそんなことは飽きてしまうとは思います。それは「通常利用」の方の飽きだとします。
ジムでマシンを使う目的は、遊びのおもちゃではなく、トレーニングする器具なのは明白ではあります。
しかし、おもちゃとして機能する初期の「たのしさへの興味」を逆に活用すれば、「一般利用客がたのしめる通常利用」は「MTB体験がスポーツとしての導入」部分としても機能します。
MTB経験者にとってのパークとはジムであり、バイクがマシンになり得る。
という両方が機能するイメージ。
安全であれば効率も上がるスキルアップの基本
安全な方法でいて効率の良い方法でスキルアップをする内容をレッスンしました。
- 必要な知識をレクチャー
- 必要な技術をレッスン
- スキルアップトレーニングをコーチング
本番のライディングを安全にするために練習でスキルアップをすることになると思います。そのためのトレーニング方法そのものも安全でなくてはいけないのは言うまでもありません。
筋トレのジムで言えば、マシンの取扱によっては危険なことにもなりかねないことと同じで、適切な利用方法が基本にあり、安全を確保しながら、どうやって効率よくスキルアップトレーニングするのかを順序立てて学んでいただきました。
リスクをさげるトレーニングメソッドとコーチング
基本的にMTBは自転車(二輪車)なので、不安定な乗り物です。筋トレで言うならば、標準でフリーウエイト並みの難しさとリスク(危険度)があることになっています。
フリーウェイトとは、ダンベルやバーベルなどを使って、自分でトレーニングフォームを意識しながら行うトレーニングです。 マシンと違い、運動する人の意思で自由に動かせることから、「フリーウェイト」と呼ばれています。
ググる
パークを活用して、自走する形でのスキルアップトレーニングは、ジムのマシンというよりはフリーウエイトに近い意味合いになります。
リスクを低減させてスキルアップするため、適切で確実なトレーニングメソッドを学んでいただき、実際にスキルアップトレーニングをコーチングしました。
写真©️photo_koba58(もくぞうこ)