作業日報
2022年10月25日(火)から11月24日(木)までの作業の日報です。
2022年10月25日(火曜日)
今回も、ユンボとクローラーダンプを使ってマウンテンバイクコースをつくりながらデザインしていきます。
10月26日(水曜日)
まずは、外堀から埋めていきます。埋めると言って何かを埋めるわけじゃないんですが、作業の順番的に敷地の山側(奥手)からつくり込んでいきます。
今回の場合は山側の斜面が、メインの立ち位置からの視点からすると背景にあたる位置関係にもなります。つまり、見た目にも大切な部分。部屋で言うところの壁紙みたいなものかも。
現場あるあるなんですが、さっきまで何もなかった所に道が出現すると「もうコースできたんですか?」って、必ず驚かれます(笑)
「重機の足場なんですよ〜」まずは、作業をする道具が通れる道をつくらないといけないので、重機幅の道を切り開いて、もちろんコースにもなりますが、コース以外の面も作業するので、しばらくの間は作業道ですね。
10月27日(木曜日)
3トンのダンプトラックを用意いただいて、土量は約2m3の積載で、1回の運搬に約30分弱、13回で合計26m3くらいの成果でした。コースビルドとは直接関係ない作業ですが、この単調なルーティン作業も好きです。毎回、効率化の探究がおもしろくて、いろいろと試しながらやっていると入り込んでいきます。側から見れば、ただ土を運んでいるだけのことですが、楽しみの一つ。マウンテンバイクのライディングテクニックのスキルアップトレーニングと似ています。
あと、あれですね、今回初っ端で感じた事として、「経験値ってすごいなぁ」を。
作業をしてて、体が勝手に動いてる感じでサクサク段取りが進んで行きます。これを言葉にして誰かに指示しようものならば、かなり複雑な手順のはずなんですが、体が覚えていてオートマチックです(笑)そのおかげで頭の中に余白ができるので、創造の妄想が膨らみます。
10月28日(金曜日)
土の仮置き場はユンボの手の届くところへ配置して下ろしていきました。
10月29日(土曜日)
10月30日(日曜日)
急斜面になだらかな坂道をレイアウトしました。
これで、だれでもがマウンテンバイクで下から上までの斜面をアクセスできると思います。
10月31日(月曜日)
マウンテンバイクで走る路面以外のところも面をつくっていきます。つまり、敷地の全面をつくっていきます。
11月2日(水曜日)
11月3日(木曜日)
11月8日(火曜日)
11月9日(水曜日)
11月10日(木曜日)
いよいよハンドツール登場。
毎回思うことなんですが、これをハンドビルドしたら何年かかるんだろう、って。そう思うとピラミッドつくった人たち凄い。って。
バームが設定速度で形状を決めていて、そのアプローチとなるコブの速度を調整するためのコブ形状をテストライド。調整するためコブの盛り土は適当に、走行ライン上をレーキで仮面出ししてコブのレイアウトを決めている感じです。
11月11日(金曜日)
バームの曲面をライドしながら絞り出しました。斜面に対してバームのインサイドに水が溜まることになるカーブなので、水勾配を逆に向けたりの調整と共にバーム出口を決めてみました。
コースとは関係ないところなんですが、コンクリートの角が剥き出しのところを法面でお化粧して見栄えよくもしてみました。コースアウトしても安全になりました。
11月12日(土曜日)
コースアウトしても安心安全設計だと、どこでも走れちゃいます。
でも、どこを走っていいのかわかりにくもなりますが、創造におまかせいたします(笑)。ぜひ、事前にスキルアップしてパークライドのバリエーションを増やしてみてください。
11月13日(日曜日)
ずっとお天気が良かったですが、今日は雨予報で、9時くらいから降り出すみたいなので、降り出す前にやっておけることをしました。朝8時から10時くらいまで作業ができました、コブ3つ分の土を配置して、雨対策の処理をして終了。10時くらいから雨も本格的に降ってきて現場は雲の中に。
11月14日(月曜日)
絶妙なタイミングで雨がけっこう降ってくれたので、雨水(うすい)の排水テストができました。
11月15日(火曜日)
一番下流部の混み入ったところの作業でした。走るとあっという間に普通に走れてしまう区間ですが、排水パイプを設置するのにいろいろな要素との兼ね合いで調整しながらの作業でした。
排水パイプのレイアウトは毎回悩ましいです。
パイプを設置する位置がだいたい混み入ってるところにきて、雨水の出入り口の位置と路面の形状をいい感じにバランス良く配置したい上に、コースのリズムとすり合わせるのが難しいです。
そう思うと、トンネルとか地下鉄とかって凄いなぁと、毎回思う。目に見えない技術が沢山あるんだろうなあ。そして、それがハマった時の気持ちよさも同じなのかしら。
11月16日(水曜日)
敷地の中でくびれているエリアなので、いろいろと密集しているところ。作業の順番が難しいです。
そこは六甲山と海に挟まれた神戸の街なみのようなところで、生粋のダウンヒルライダー雨水さんの通る道を筆頭に、外環にはマウンテンバイク体験者にやさしい道、その内側にはライダーのスキル次第でバリエーション豊富な裏通りが密集するところ。
毎回思うんですが、その姿を俯瞰で見下ろすと小さなやまなみに見えます。自然の流れに矛盾しない地形の縮図をつくっているような。まさにマウンテンバイクのテーマパーク。ユンボを操る姿がミニチュアをつくっている姿に見えてきます。
11月17日(木曜日)
土に石が混じっていて石を分別するんですが、そろそろ石山が邪魔になって「この石どうすっかな」と思っていて、ちょうどいいところに雨水さんとライダーがクロスする箇所の排水機能兼ロックセクションにならないかな〜、と思って、でも時間もあんまないしなー、と思ってバケットで適当にやったらそれっぽくなったので、試しにやってみた。
11月18日(金曜日)
テストライドは2つの設定で評価をしています。一つはやさしい方のライド、もう一つはテクニカルな方のライド。両方クリアできたらテストは合格です。
11月19日(土曜日)
ご近所に住む黒川さんご夫婦にご協力いただいて、MTBオフロードライドが2回目の奥様にやさしいコースをやさしい乗り方でテストライドをしてもらいました。無事、安全安心設計のテストが合格できました。
MTBにどっぷりの旦那さんにはテクニカルな方のテストライドをお願いしました。低リスクなエラー体験で課題を持ってスキルアップに取り組めることが確認できました。
レベル差の大きなご夫婦そろって楽しめるマウンテンバイクコースになると思います。MTBのことを理解してもらいたい方を連れてきて体験してもらえる場所になればいいな。
11月20日(日曜日)
雨予報でしたが降らず。今朝方ちょっと降ったようですが、日中の雨予報は今晩にずれ込むようで、ラッキー、終日ユンボでの作業ができました。1日強風ビュービューで土の乾きも早そうでしたが、手前のエリアで試し作業して土がゆるまなかったので、コブコブ造形作業に切り替えてサクサクとコブの曲面を叩き出し。
勘のいい方ならお気づきかとは思いますが、バケットの平面部でコブの曲面を叩くのが基本で、曲面の角度が変わるたびに車体ごと傾けるか立ち位置を変えるかするんですが、バケットの角でコブの曲面を線で叩けるようになったみたいなので、無駄に動き回らなくてもコブが造形できるようになったみたいで、いつの間にかスキルアップしていました。気づいたら勝手に(笑)
11月21日(月曜日)
昨晩けっこう降ったみたいで、今朝、排水システムの確認ができました。
敷地内にコースをつくったことにより堰き止められた雨水がオーバーフローした分だけ塩ビパイプで排水されるので、上流から流されてきた土砂は沈澱し砂防ダムのような役割になっています。コースの路面を守る働きと共に、パーク外の下流へ土砂を流さない働きを担っているそうです。
連なるコブが山なみなら、ダム湖がテーマパークの演出としていい感じの景観になってました。晴れて時間が経てば地面へ浸透して枯れてしまいますが、マウンテンバイク体験の脇役として活躍してくれることを期待。
11月22日(火曜日)
明日は雨っぽいんですよね〜、土の搬入のタイミングと雨が重なると都合悪いので作戦変更して、午後は明日をやり過ごすための作業をしました。土を運んできて下ろしたフカフカの土のままだと雨水が染み込んで土が緩くなってユンボでの作業効率がガクンと下がるので、雨が降る前に土を叩き固めておきたいんですが、路面の形状を決める前にいろいろとやることをとりあえず後回しにして、レイアウトをおおまかに決めて叩き固めてたら陽が暮れて、音と感触だけでのブラインド造形でした〜。
11月23日(水曜日)
雨が降りましたので、雨水さんへコースオープン。グラビティーライドを観覧後、アップルパイを体験してみた。
11月24日(木曜日)
水分を含んでると重機作業が難しいので本題は一旦休ませて、午前中、土が乾くのを待つ時間で、上段エリアの排水改善をしました。
上段エリアには既存のコースがあり、そのコース脇におおきな水たまりが路面を覆っていて、堰き止められた雨水の出口が無い状態だったので、排水出口をつくりました。
上段エリアは、増設コースのある下段エリアの上流部になり、またさらにその上からも流れてくるので、雨水の排水が同じところをまとまって流れてくると土が削れるの早そうだったので、負担を分散させるため上段の排水出口を逆側へ排出させました。やってみたら思ってたよりいい感じのができました。
11月25日(金曜日)
一仕事を終え、早速遊んでみました。
11月26日(土曜日)
憧れの六甲ケーブルカーで六甲山サイレンスリゾートを目指してみました。
どうせなら、ということで、六甲の端から端ってどこだろうな、ということで、海から目的地までライン取りを楽しんでみました。
…つづく