パンプトラックのバームを人手の力でリフレッシュしました。

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2023年4月8日(土)に、つくでMTBのパンプトラックのバームのリフレッシュ作業の現場監督をしました。

愛知県新城市の作手高原で活動する「つくでMTB」が管理するMTBフィールドの一部にあるパンプトラックのバームを人海戦術隊員のみなさんの手足でリフレッシュしました。

作手高原(つくでこうげん)

愛知県と岐阜県にまたがる美濃三河高原の一部であり、標高500メートルから700メートルのなだらかな地形がひろがっている。作手高原の東側には、本宮山断層崖による直線状の急斜面が形成されており、その東側には豊川が形成する幅の広い谷が形成されている。作手高原と豊川の谷の高度差は500メートルもあり、断層運動によって作手高原を乗せた岩盤が大きく上昇したことが理由である。作手高原の平均標高が550メートルであることから、平均気温は12.5℃と冷涼である。年間降水量は2,300ミリメートルと多く、夏季低温多雨という特殊な気象条件となっている。

Wikipedia

ということで、この日は、4月のつもりで下界から行くと涼しい日となりましたので、ダウンジャケットを忍ばせて、いざ現場へ。

2023年の春が来たので、コース整備の季節が到来。

人海戦術隊員のみなさんに朝礼する現場監督。
人海戦術隊員のみなさんに朝礼する現場監督。

3月の中旬に、つくでMTB代表の鎌苅さんからご連絡をいただき、「春になったので、コース整備をすることにしました〜」「お知り合いの森林組合から土をもらえることになったので、パンプトラックに運び入れます!」

ということで、本日、現場監督に就任しました。

4トンダンプトラック1杯分の土が用意される。

つくでMTB代表の鎌苅さんのお知り合いの森林組合から4トンダンプトラック1杯分の土が用意された。
つくでMTB代表の鎌苅さんのお知り合いの森林組合から4トンダンプトラック1杯分の土が用意された。

森林組合の方から用意された土量は、4トンダンプトラック1杯分の土量。

土質を見たら、作業性が良い土でした。作業の効率が高いので時短になる土です。

さて、「4トンダンプトラック1杯分の土量ってどれくらい?」とGoogle検索すると、

4トンダンプトラック1杯分の土量

約2.5m3(立方メートル)

ということで、本日のプランを計算してみました。

土の移動はネコで。

ダンプトラックからネコに土を積み替える作業。
ダンプトラックからネコに土を積み替える作業。

ダンプトラックから直接土を降ろす(荷台を傾けてダダーって降ろすことを「ダンプ」っていう)事ができない場所と状況なので、一旦ネコに土を積み替える作業が工程に加わります。

そこで、ネコ(一輪車)に積める土量ってどれくらい?

ネコって、サイズがあるみたい。検索すると、1才とか2才とか3才とかが出てきます。ややこしいなぁ。

とりあえず、一番小さいサイズだとして、1才と呼ばれているサイズで、どれくらいなのか?

ネコ(1才)に積める土量

約0.03m3

ということで、これで計算したとして。

4トンダンプトラックの土量はネコ何回分?

ダンプトラックからパンプトラックまで土を移動させるのに、ネコ何回分?

ネコ何回分?

2.5÷0.03=約83回分

ネコ1回の時間はどれくらい?

時間はどれくらい?

1回5分とすると、5分x83回=415分(6時間55分)。
1回1分とすると、1分x83回=83分(1時間23分)。

ということで、ネコの計算で数字にしても、イメージが浮かばないので、、、

4トンダンプトラック1杯って、あそこ1つ分のボリューム。

あそこ(赤丸)に見えますのが、4トンダンプトラック1杯分の土量でございます。
あそこ(赤丸)に見えますのが、4トンダンプトラック1杯分の土量でございます。

4トンダンプトラック1杯分の土量(約2.5m3)って、パンプトラックでいうと、どのくらいのボリューム?

あそこに見える1つ分くらいのボリュームですかね。。。

今回は、ここの「カーブ」に使いましょうか。

当日の条件により弾き出された今回のプランを発表する現場監督。
当日の条件により弾き出された今回のプランを発表する現場監督。

「ネコ換算すると、大変そうな数字に聞こえますが、コブ換算すると、それほどでもない量」ですね(笑)

今回参加される方の人数と、みなさんの終わり時間をお聞きして、つくでMTBが管理するフィールドのパンプトラックの中でも、こちらのパンプトラックの、このカーブ一区間にちょうどよく使える土量。

という判断をさせていただいて、森林組合の方から用意された土をこのカーブに使う事に方針が決まりました。

ということで、
当日の条件から弾き出されたのプラン(つまり「アドリブ」)をもとに、作業手順を決めました。

作業手順の説明

作業の手順を説明する現場監督。役割分担は人海戦術隊員の判断にお任せ。
作業の手順を説明する現場監督。役割分担は人海戦術隊員の判断にお任せ。

本日のプランをもとに、作業の手順を簡単に説明して、いざ作業開始。

あとはやりながら、各自で創意工夫をたのしんでください。目標は効率化で。

作業手順1:形状の表土をほぐす。

バームに刃を入れます。めったにできない貴重な体験になりましたねぇ。
バームに刃を入れます。めったにできない貴重な体験になりましたねぇ。

バーム形状の表土を範囲内だけほぐしていきます。

作業手順2:範囲内を整えながらほぐす。

バーム形状がほぐれたことで、ふわふわに膨らみました。
バーム形状がほぐれたことで、ふわふわに膨らみました。

人手の数だけ、あっという間に。人手の精度だけあって、ほどよく整いほぐれました。

作業手順3:ほぐし整え終えた土の上に、用意した土を盛り土する。

ネコから降ろした土を人手で塩梅よく割り振りながら盛り土。
ネコから降ろした土を人手で塩梅よく割り振りながら盛り土。

ほぐし整え終えた土の上に、4トンダンプトラックからネコで運んでは、盛り盛り。形状を意識してもらいながら塩梅よく盛っていきます。

作業手順4:盛り土を形状的に盛り付けする。

盛り付けで形状が見えてきて、ひと段落。
盛り付けで形状が見えてきて、ひと段落。

塩梅のよい盛り土作業で形状も整いながらの、いい感じに盛り付けが完了。フワッとバーム形状が出来上がり。

作業手順5:形状を手で整える。

砂場の砂遊びのような感じでバーム形状を整える。
砂場の砂遊びのような感じでバーム形状を整える。

手は使い勝手が一番良い道具。ふかふかなうちの盛り土をバーム形状に整えます。今回は条件が良いので思い通りの形状が簡単にできました。

作業性が良い土質でいて、ほぐし手順と盛り土手順の段階で形状を整えながらのため、手で形状を整えるが容易になりました。

作業手順6:キックで転圧する。

このやろうキックで、ストレスも発散することができました。
このやろうキックで、ストレスも発散することができました。

足も使い勝手が一番良い道具。バーム形状をキックで転圧しました。キック力は転圧力になるので、転圧の順番はキック力の順番になります。

作業手順7:仕上げは足でなでる。

二足歩行のヒューマンは自動水平補正機能が優れているので、どんな地形でも道具が手足のように操れて、とても優秀。
二足歩行のヒューマンは自動水平補正機能が優れているので、どんな地形でも道具が手足のように操れて、とても優秀。

人海戦術隊員のみなさんが手足のように道具を操ってくれて、仕上がりが綺麗になりました。自転車で乗るのがもったいないくらい(笑)

バーム一丁、出来上がり。

作業後のライドでおたのしみ。
作業後のライドでおたのしみ。

ということで、人手の力で4トンダンプトラック一杯のバームが出来上がりました。

朝の10時から始まって、11時30分くらいには作業終了となりました。

人海戦術隊員のみなさんの人手の力で、あっという間に、綺麗なバームが一丁出来上がりでした。

お疲れ様でした。

ということで、
今回のバームは、2016年につくったパンプトラックのバームのリフレッシュとなりました。

2016年7月につくったパンプトラック

2016年7月24日のバーム。
2016年7月24日のバーム。

6年と8ヶ月の時が経ちましたかぁ。時が経つの早っ。

2021年11月につくったパンプトラックエリアの観察もしました。

2021年11月作のパンプトラックの状態を観察
2021年11月作のパンプトラックの状態を観察

2冬を越えた状態を確認しました。こちらは、エリアそのものに難癖があったエリアなので、そこんところをチェックしました。

排水機能が効いて、普通に使える場所として安定していた。

排水機能もバッチリ効いていました。
排水機能もバッチリ効いていました。

当時、ここは湿地帯と化して使い物にならなかったスペースで、今では普通に使える場所として安定していました。

作手高原(つくでこうげん)

年間降水量は2,300ミリメートルと多く、夏季低温多雨という特殊な気象条件となっている。

Wikipedia
当時、湿地帯と化して死んでいたスペース。少し掘ると水が湧き出てきて沼になっていた。
当時、湿地帯と化して死んでいたスペース。少し掘ると水が湧き出てきて沼になっていた。

今ではすっかりその姿が消えていて、雨上がりの本日もパンプトラックライドができておりました。めでたしめでたし。

ということで、今回の様子を動画でもどうぞ。

4tダンプ一杯のバーム
ヤンズのフィールドデザイン // YANS Field Design
マウンテンバイク文化をフィールドからデザイン・マウンテンバイクパーク、マウンテンバイクコース、パンプトラック、マウンテンバイクのフィールドをつくりました。
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