2021年6月5日土曜日に、GORIDEさん(神奈川県横須賀市)ご依頼にてスキルアップ練習会を実施いたしました。
16時から18時までの2時間をスキルアップトレーニング、18時から19時までの1時間でフリー練習を行いました。
今回のスキルアップ練習会は、ライディングテクニックの上達に必要な基礎テクニックを磨くため、こんなテーマでスキルアップトレーニングを行いました。
テーマは、スタンディングスティル
今回の練習会テーマは「スタンディングスティル」としました。
「スタンディングスティル」を支えている基礎テクニックをスキルアップしていきました。
目的はメイクではなく…
「スタンディングスティル」とは、乗車したままその場に停まり続けるトリックになります。
今回の目的は、スタンディングスティルをメイクすることではなく、あくまでテーマになります。
スタンディングスティルというトリックへトライする行為を通じて「基礎テクニックを磨く」と言うことになります。
スタンディングスティルをメイクすること(したい気持ち)は目標にはなりますが、形として、メイクしても、しなくても、今回の評価としては関係なく、その行為をしていること自体で基礎テクニックのスキルアップがトレーニングとして効果している状態をコーチングいたしました。
単品を鍛える
スタンディングスティルって、見る人の見え方によっては、一見、不思議に写ると思います。走り続けないと倒れてしまう乗り物である自転車が止まった状態でも倒れないトリック。
トリックにはタネも仕掛けもありますよね。その種明かしをしてみれば、トリックの中には「名も無い単品テクニック」が露わになります。
トリックって、言い換えれば「テクニックの集合体」とでも言いましょうか、複数の単品テクニックが組み合わさった完成品と言えます。
例えばプラモデル(完成品)のように、単品テクニックを順番に組み立てるだけのことで、結果的に完成します。スキルアップの考え方はとてもシンプルです。
“単品テクニックを鍛える”ことは、スタンディングスティル以外の完成品(集合体的なテクニック)にも共通パーツとして活かされることにもなります。
共通して活かされる
例えば、前進する力と後進する力が相殺した瞬間、速度はゼロになります。ペダルを踏む力で前進し、抜く力で減速します。そのチカラ加減は「トルクコントロール」の制御と言えます。
それは、ペダリングスキルに活きてくるテクニックとしても共通します。その繊細な「トルクコントロール」はタイヤをグリップさせられる能力の「トラクションコントロール」に繋がっていきます。
いろいろな完成品(集合体的なテクニック)の中には共通する基礎テクニックが隠れています。
基礎テクニックをトレーニングするアプローチの一つの切り口としてスタンディングスティルをテーマにすることで、スタンディングスティル以外の完成品(集合体的なテクニック)にも活きてくるスキルアップトレーニングにもなっています。
フリー練習時間に、「あべこべ」でスキルダウンからのトライ
18時までの2時間みっちりコーチングした後の、フリー練習時間は、自分の中のトライをしてみました。
普通にスタンディングスティルができている自分にとって、スキルアップには伸び代がほぼありません。
また、一度スキルアップしてしまうと、スキルダウンできなくなります。(スタンディングスティルがきない自分には戻れない)
そこで、前後あべこべに乗車することで、スタンディングスティルの制御の全てがあべこべになるので簡単かつ手軽にスキルダウンすることができます。
「あべこべ」、その状態からトライすることで、リスクの低い状態でのスキルアップが容易になります。
スキルアップ練習会の模様を動画でどうぞ
いろんなトレーニングメニューしてます。動画でまとめましたので、ぜひご覧ください。